Roots of Japan

知ればもっと好きになる。神秘の国、日本。

日本のルーツをわかりやすく解説。日本を、もっと深くもっと身近に感じてください。
今すぐ、奥深い日本文化の旅に出かけましょう。

神社

え、お寺と『神社』って何が違うの?これはとてもよく質問されます。外国の方にではありません。日本人に、です。日本人でもよく分からない曖昧な『神社』。

勿論、全く違います!

そもそもお寺は仏教です。そして『神社』は神道なのです。宗教自体が違いますし、開祖などもいません。またキリスト教の聖書やイスラム教のコーランのような公式に定められた「正典」もないのです。またお寺ではお勤めされている方を「僧侶」、神社では「神主」と呼ばれています。

それでは神道の起源はどこにあるのでしょう?

日本は古来より自然崇拝の国でした。例えば、今日食べた野菜や米などの自然や、おこる現象…そして怨霊なども神様にして祀り、鎮めてしますのです。これらの多くの神様のことを「八百万の神(やおよろずのかみ)」と言い、それら全てを敬う多神教なのです。

それでは日本最古の神社とは?

神様の時代に建立された神社が多くあり、どれが最古かというのは難しい問題となっています。一番有力なのは奈良県にある大神神社となっていますが断言は出来ません。また神社建築として現存する最古の『神社』が京都府の宇治上神社です。春には桜、秋には紅葉が目を楽しませてくれます。

それらを祀る『神社』では色々なものを見かけますよね。それぞれどのような意味があるのでしょうか?

まず入口には「鳥居」がありますよね。これは神域と私達人間が住む俗界を分けるものになります。ここからが神域への入口だという目印ということですね!挨拶の意味を込めて一礼してから入り、お参りが終わって鳥居を出るときにも振り返って1礼がおすすめです。

それでは「参道」を進みましょう!『神社』やお寺にお参りするための道になります。そして真ん中は「正中」と呼ばれ、神様が通る道と言われているので出来れば避けて端を歩きたいです。また、「参道」には砂利が敷いてありますよね。これは「玉砂利」と呼び、これを踏むことで身を清めるとも言われています。

歩いていると脇に見えるのが「手水舎」。ちょうずしゃ、てみずや、などの読み方があります。こちらは参拝客の手と口を清める場所になります。『神社』でもお寺でも大体「参道」の脇にあり、中央に水を張っていて柄杓が置かれているので、これを使用します。

お清めの所作は以下の通りです。

①右手で柄杓を取り、たっぷり一杯分の水を掬います。※この水で全ての所作を行うので使い切らないようにしてください。
②そのまま左手を清めたら、左手に持ち替えます。
③右手を清め、また右手に持ち替えます。
④次に口のお清めです。空いている左手の手のひらに水を溜めて(柄杓には直接口をつけてはいけません)口に含み、ゆすぎます。音をたてないようにしてくださいね!
⑤そして口をゆすぐために水を溜めた左手を清めます。
⑥最後に柄杓の椀部を上にして、柄の部分に水をしたたらせて洗い流します。
※最初と最後に軽く一礼すると、より丁寧になります。

何故、清めるための場所があるのかというと聖域を訪れる際に周辺の河川などで身を清めていた名残なのです。今でも伊勢神宮では御手洗(みたらい)として五十鈴川で口と手を清めることが出来ます。

更に進むと見えてくるのが「狛犬」です。邪気を祓うと言われています。高麗犬の意味を持ち、獅子と一対になって置かれているそうで、名前の通り渡来の信仰が起源なのです。また神社によっては祀られている神様の「神使」である動物が「狛犬」の代わりを務めていることが多くあります。狐や牛や兎や龍など…他にもいますので是非見つけてみて下さい!

いよいよ参拝です!お賽銭をして鈴を鳴らして…この建物を『拝殿』と言いますが『神社』によっては「拝殿」が無いところもあるのです。また鈴ですが名称を「本坪鈴(ほんつぼすず)」と呼びます。この鈴を鳴らして参拝方法が江戸時代後期(1745~1768)に登場し、定着したのは戦後からと言われています。鈴がない神社も多いです。

鳴らすことで邪気を祓い、神様と繋がりやすくするという役割があります。ですから鳴らすときは優しく、そしてその音色に耳を傾けてみてほしいと思います。ちなみお参りの際の「拍手(かしわで・はくしゅ)」の音も邪気を祓うと言われています!

ではお参りしてみましょう!

①お賽銭を入れる。
②鈴を鳴らす(鈴がない神社の場合は、そのまま③へ)
③2回、深く礼をする。
④2回、拍手を打つ(是非、大きな音で!)
⑤このとき、手を合わせたまま名前と住所を心の中で告げます。そのあとにお願い事です。
⑤最後に1回、深く礼をします。

お参りはバッチリ出来ましたか??

では「拝殿」の奥に建物はありますか?この建物こそ神様が宿る依り代である「ご神体」の祀られている「本殿」になりますが、山や巨岩そのものが「ご神体」である場合は「本殿」がないこともあります。

また「ご神体」はお寺に安置されている仏像のようなものではありません。『神社』によって様々で、山や岩なども自然もあれば鏡や太刀(剣)などの人工物もありますが、神聖なものなので見ることは出来ません。

自然物が「ご神体」の『神社』を紹介したいと思います。まず和歌山県にある飛瀧(ひろう)神社。「ご神体」は那智の滝という有名な滝なのです。日本一の大滝であり、その落差は133m!見た目はもちろんのこと、音も轟音で迫力があります。神が宿っていると考えるのも納得です。

そして日本最古の『神社』のひとつとして先述した奈良県の大神(おおみわ)神社。こちらの「ご神体」は神宿る山として崇められる三輪山と言われています。清々しく澄んだ空気には荒んだ心が癒されます。

そして色々な『神社』へ行きたい方へ、是非挑戦してほしいのが「ご朱印」を集めることです。「ご朱印帳」を1冊1000円~1500円で購入し、神社ごとに違う「ご朱印」を頂きます。300円から500円で押してもらえます。日付が入っていて思い出を振り返りやすく、とても記念になるのです。みんなで「ご朱印」ツアー!なんて楽しいのでは?また「ご朱印帳」も神社によってデザインが違います。お気に入りに出会えるといいですね。

最後になりましたがお参りする際の注意です。『神社』のものは小石や落ちている枝葉など、全てが神様のものです。勝手に持ち帰ってはいけません。石を勝手に持ち帰ったあと災難続き…なんて話も。ご注意下さいね!

日本各地には色々な『神社』があります。神様によってご神体もご利益も様々です。男の神様なのか、女の女神なのか。いつ頃、建立したのか。電車とバスを乗り継いで2時間かかる場所にある…なんて『神社』もあると思います。だからこそ、古くからある日本の自然豊かな景色と出会えるのです。

筆者の考えやまとめとなります。諸説ありますのでご了承下さい。