Roots of Japan

漫画・アニメ

国内外で人気が高い日本の漫画・アニメ。
中には40ヵ国以上で発売されている作品もあるのです。
今回はそんな日本の漫画・アニメについてお話したいと思います。

それでは日本における漫画の歴史はどのくらいあるのでしょうか?

滑稽な絵、という意味での漫画は12世紀から13世紀頃に描かれた絵巻物「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」が日本最古であると言われています。他の絵巻物にも「ふきだし」のような、主人公の発言が描かれていて漫画的な表現が見られていて、既にこの時代から現代の漫画に似た要素が含まれているのです。

また登場人物の喜怒哀楽を表す「漫符(まんぷ:汗や涙、青筋など)」が登場したのは19世紀初頭に初版が発行された葛飾北斎の「北斎漫画」。弟子たちの絵手本で描かれたため「漫画」というのは少々誤解がありますが、非常に好評でヨーロッパにも影響を与えました。

そして1862年、日本初の漫画雑誌「ジャポン・パンチ」は外国語で、イギリス人のチャールズ・ワーグマンによって発行されました。
これを皮切りに色々な雑誌が登場するのです。またこの時代の主要な漫画家は浮世絵師から転身した作家達でした。

1932年にはコマ割りやフキダシといった表現も定着し始めます。
それまで毛筆で描画していたものをペンに変えるなどの技法も登場し、日本独自のギャグ漫画が誕生するのです。その他、子供雑誌などで児童漫画が連載・単行本化されましたが、高価すぎるもので子供には購入出来ず、紙芝居が関心の中心となっていました。

1950 年代、紙芝居と並ぶ子供文化の中心となる貸本漫画が流行します。漫画家達は手作りの1点ものの漫画を作り、それを貸本屋に売ることで名も売っていました。「ゲゲゲの鬼太郎」などの作者・水木しげる もその1人なのです。こうして漫画などに親しんだ子供たちが成長し、作家活動をしてプロ・アマ問わず交流が盛んになりました。しかし、漫画が普及する一方で「悪書追放運動」が起こります。

1955年には運動がピークに達し、手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」などを含む漫画を校庭に集め「焚書」にしてしまうのです。その後、1959年に「少年マガジン」や「少年サンデー」などの子供向け週刊漫画雑誌が登場します。こちらも子供のお小遣いでは購入できない価格でした。

こうして発達した日本の漫画の売り上げは1995年にピークに達し、「読み捨てられるもの」であった漫画は文化と見なされるようになっていったのです。ではアニメの放映はいつ頃から始まったのでしょうか?

1917年1月に天然色活動写真という会社によって製作、公開された「凸坊新畫帖 芋助猪狩の巻(でこぼこしんがちょう いもすけいのししがりのまき)」が国産初のアニメとされています。
監督、脚本、製作は「下川 凹天(しもかわ へこてん:沖縄県宮古島出身)」で、日本アニメの創始者と言っても過言ではありません。
1930年前後にセル画が使われ始めるまで、切り絵によるアニメが主流でした。

テレビアニメの始まりは1953年、単発で数分のアニメーションが番組の1コーナーでした。
1963年、日本初の本格的な連続テレビアニメとなるのが漫画の歴史でも登場した手塚治虫作「鉄腕アトム」。週1回30分番組という現在の放送スタイルを築き、翌年には同じく日本初となるテレビアニメからの長編アニメ映画として「鉄腕アトム 宇宙の勇者」を制作しました。
そして日本で最初の本格的なカラーテレビアニメが実現するのが1965年、手塚治虫作「ジャングル大帝」です。これはアメリカでの放送を前提にしたものでした。
劇場作品ではカラーの作品が既に制作されていたのですが、カラーテレビの普及が進んでいなかったため、ほとんどが白黒だったのです。

1990年後半頃、セルは廃止となります。それまでのアニメは紙に描いた線画を「セル」と呼ばれる透明なシートに転写したものに手作業で着色を行っていました。よく「セル画」といいますよね!これを順番に取り替えながら撮影をしていましたが、技術が必要な上に労力もとんでもないものだったのです。

しかし、セルを廃止することで人間が原画を手描きしたものをコンピュータに取り込み、それ以降の過程をコンピュータ上で処理出来るようになり、数も80色から1600万色と格段に増え、2013年にセルアニメは実質消滅となりました。

このセル画、現在では世界中にコレクターがいて、びっくりするほど高値のものも存在するそう。特にジブリ作品などは非常に人気が高いそうです!ではなぜ、海外で人気が出るようになったのでしょうか。

①漫画・アニメに対する認識の違いから
日本では子供だけではなく大人も読むし、観るし、楽しめますよね!しかし海外ではどちらも子供が楽しむものという認識があったのです。

②ジャンルの広さ
とにかくジャンルをあげたらキリがない日本の漫画・アニメ。
恋愛、学園・青春、SF、ロボット、ファンタジー、歴史、文化など書ききれない程多くあります。おかげで幅広く読者や視聴者を飽きずに楽しませることが出来るのです。

③日本独特の繊細な絵
2016年に大ヒットを記録した映画「君の名は。」は風景や空を非常に美しく描いています。
と、いうより新海誠監督作品全般は色彩や自然の描き方、表現方法が素晴らしいものなのです。他にも海外ではあまり知られていないけれど、繊細な絵の作品は多数ありますので色々と探してほしいと思います!

この3つ以外にも理由はたくさんあると思います。
読み手の印象によって受け取り方が変わってくるからです。
「この作品は嫌いだけど、あの作品は好き!」という方も多いでしょう。同じジャンルであっても作画や、ストーリーの構成が全く違ってきますからね!

では漫画・アニメによる経済効果はどのくらいあるのでしょうか?
年2回、夏と冬に行われるオタクの祭典「コミック・マーケット」、通称コミケ。初開催は1975年、参加者は700人でした。それが2013年には59万人の参加者を記録するまでになっているのです。
このコミケの経済効果は180億円!!コミケ=同人即売会ですが、最近では同人誌だけではくアニメ制作のメーカーや企業などもブースを開設し、関連商品を売っているのです。これを目当てに何時間も並ぶ人もいるほどです。そして近隣のコンビニでは「おにぎり」「お茶」といった軽食と飲料水が飛ぶように売れます。
会場付近の喫茶店、ホテルなども来場客で埋まる…そう考えると経済効果が大きいのも頷けますね!

このように日本にも大きな影響を与える漫画・アニメ業界。
秋葉原では海外からの観光客もよく見かけます。作品を楽しんで下さっている方が多く、海外での読者や視聴者の方には感謝しかありません。

まだ観たことがない人も、好きだよっていう人も。
これを機会に漫画・アニメを観てみてはいかがでしょうか?

筆者の考えやまとめとなります。諸説ありますのでご了承下さい。