Roots of Japan

祭り

原初の祭は豊穣への感謝・祈り。
収穫祭の起源は古く、収穫時期が重なる秋の行事として知られていますね。

日本において「まつり」は本来、神様を祀ること、またはその儀式を指しています。伝統的な祭は神社や寺に関連していることが多いのです。民間信仰色の強いものも多く、道教や仏教など渡来の習俗の影響を受けています。

また、政治のことを「政(まつりごと)」と呼びますが、これは古代において祭祀を司る者と政治を司る者が同じである「祭政一致(さいせいいっち)」が由来なのです。しかし、現在は宗教への関心の薄れなどから祭祀に伴う賑やかな行事のみについて「祭」と認識される場合や、元から祭祀と関係なくても賑やかな催事・イベントも「祭」と呼んでいます。

日本では1年間に約4万もの祭があるそうです。
これだけ祭が盛んな日本。多くある祭の中でも伝統のある「日本三大祭」をご紹介したいと思います。

いつから「日本三大祭」と呼ばれるようになったのか、どういった基準で選ばれているのか?こちらに関してははっきりしたことも分からず、諸説があるため地域によっては認識の違いがあるようです。

月間にわたって行われる非常に長い祭です。9世紀頃から続いており、京都の夏の風物詩として有名です。この中でも山鉾行事は重要有形民俗文化財に指定されているのです。特に山鉾巡行は公道を巡るため「動く美術館」と例えられることもあるのだそう。宵山といわれる前夜祭では多くの夜店が出て、1日30万人もの見物客で賑わいます。起源は御霊会という、疫神や死者の怨霊などを鎮め宥めるために行う祭。863年から869年の間に全国的に凶事が続きました。そこで当時の国の数である66本の矛を立て、悪霊を移し、穢れを祓い、牛頭天王(ごずてんのう)を祀り御霊会を執り行ったことが始まりなのです。

【天神祭】大阪府:大阪天満宮
天神祭とは日本各地の天満宮で催される祭で、祭神である菅原道真の命日にちなんだ縁日(えんにち:神仏の降誕、示現など縁のある日、有縁の日で縁日に参詣すると普段以上のご利益があると信じられた)です。期間は6月下旬吉日から7月25日までの約1ヵ月間。祇園祭と同じくらい長いのです。各神社で行われる天神祭の中でも、大阪天満宮を中心に大阪市で行われる天神祭が有名です。川には神霊が乗る船が浮かび、空には美しい奉納花火があがることから火と水の祭典ともいわれています。天神祭の始まりは951年、三大祭と呼ばれるのは江戸時代(1603 - 1868)からなのです。

【神田祭】東京都:神田明神
隔年で5月中旬に行われている神田明神の祭礼です。鳳輦(ほうれん:屋根に鳳凰の飾りのある天子の車、という意味で日本では古くから天皇の正式な乗り物。現代では鳳凰の飾りがある神輿を意味する)や宮神輿が平安衣装をまとった人々に付き添われ粛々と行進します。16時頃からは御輿(=神輿)、山車、武者行列などの付け祭が追加されます。艶麗で古風な行列と、最先端の象徴である電気街、秋葉原の町並みの対比は見事なものなのです。起源については記録文書がほとんど残っていないため、詳細は謎に包まれています。しかし大祭になったのは江戸時代以降。徳川家康は神田大明神に戦勝の祈祷を命じ、神社では毎日祈祷行っていました、すると祭礼の日に家康が合戦に勝利し、天下統一を果たすことができたのです。そのため家康は特に崇敬し、徳川家縁起の祭として以後盛大に執り行われることになったのでした。

他にも日本色々な「三大祭」があります。「三大夏祭」「三大奇祭」「三大七夕祭」など、ここにはとても書ききれないほど。それぞれ、非常に人気で「三大」に数えるにふさわしい祭となっています。日本のお越しの際は是非、祭を目的にしてみてはいかがでしょうか?

そして、祭はなにも大きなものだけではありません。各地域には地域の神様や商店街・自治体の祭もあるのです。特に7月、8月は全国的に夏祭りが催されることが多いのです。地元の神社(氏神様(うじがみさま:同じ地域(集落)に住む人々が共同で祀る神様)では豊作祈願や、厄災などの穢れを祓う禊などが行われます。
また、日本には「盆」という祖先の霊を祀る行事があります。元々は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教の行事でした。この先祖の霊を供養するための行事、夏祭りの中で行われる踊りを「盆踊り」といい、日本では夏の風物詩として認識されていますよね。もし参加する機会があれば是非、踊ってみてくださいね!!

そして夏祭りと切っても切れないのが花火!!
毎年、多くの花火大会が開催されているのです。祭の最後にたくさんの花火を打ち上げ、夏の夜空を彩ります。浴衣や甚兵衛などを着ていけば気分も盛り上がること間違いなし!古来より続く祭は、今も地域の絆を深め、人との結びつきを強くしています。祭が生きがいだという方もいらっしゃいます。特に祭関係の仕事をしている方は集大成という気持ちもあるかと思います。そういった人たちが作り上げた熱がこもった「祭」。あなたが加わることで更に熱い祭になっていくのです。

筆者の考えやまとめとなります。諸説ありますのでご了承下さい。