Roots of Japan

日本庭園

「日本庭園」とは日本の伝統的な庭園で、「和風庭園」とも言います。
また「西洋庭園」の様式のひとつに「イギリス式庭園」や「フランス式庭園」などもあり、観光名所として「クロード・モネのジヴェルニー庭園」などは非常に人気ですよね!
今回は「日本庭園」の世界に触れてみたいと思います。

それでは一体どのような歴史を持つのでしょう?

日本書紀には紀元1世紀に在位していた天皇が現在の岐阜県可児市にあったとされる「泳宮(くくりのみや)」の庭をとても気に入ったので、庭の池を金色の鯉で充たした、と記述が残っています。また古代の人々は、大自然が神仏の作ったものならば、庭とは神仏に捧げるものと考えていたのです。庭は神様を祀る場所である「斎庭(ゆにわ)」と呼ばれ、縁起が良いとされる橘などを配していました。
そして平安時代(794-1192)になると仏教の一部である「浄土教」が流行します。仏教では「三千世界」と言う多くの世界があるとされています。その中で「極楽」という「浄土(仏様が住む清浄な国のこと)」では今でも阿弥陀仏が説教をしてくれているそうで「極楽」に見立てた「浄土庭園」が人気を博しました。

このように庭園と宗教は密接な関わりがあったのです。
「日本庭園」の特徴はアシンメトリーであり、自然との調和を考えた庭園ということです。木や石を出来るだけ自然のままの姿で配いします。不完全であることを美しく感じる「侘び寂び」という日本独特の価値観が「日本庭園」を造っているのです。

庭園の構成要素は下記の4つになります。

①池と水 ②岩組(いわぐみ) ③自然の風景を表現するための人工的に築いた築山(つきやま)、野筋(のすじ)、植栽 ④付属物としての飛石、敷石、石灯籠、垣根など

様々な形式がありますが最も一般的なものとして、大きな池を中心にして四季折々に楽しめるように草木を配し、周囲を歩き鑑賞する「池泉回遊式庭園」があげられます。しかし、全く水を使用しない「枯山水」という様式が登場するのです。石や砂などを敷き、水面に見立て波紋なども表現するのです。それまでは水を得られる場所で築かれていましたが「枯山水」により場所を選ばずに造園が可能となったのです。

一方、「西洋庭園」の特徴はシンメトリーであり、花や緑を基調としているものが多く見受けられます。そして日本との大きな違いは自然に対する捉え方です。西洋では人の手で自然を加工・管理し、幾何学的な完成された美しさを求めます。細部まで拘っていて「日本庭園」とは違った難しさがあります。

どちらも庭園もそれぞれ違う美しさで今でも人々を惹きつけるのです。そして海外でも「日本庭園」が造られていました。日本にある「日本庭園」と海外にある「日本庭園」に違いはあるのでしょうか?気になるところです!

れた景勝を持つと言われる「日本三名園」を皆さんはご存知でしょうか?

「日本三名園」という言葉は1904年に外国人向けに発行された写真集での使用が確認されています。それぞれ雪月花(自然の美しい景物を指す言葉)を鑑賞する江戸時代に造園された代表的な大名庭園であり、雪に石川県の兼六園、月に岡山県の後楽園、花に茨城県の偕楽園なのです。特に兼六園にある噴水は日本最古(1861年建設)とされています。また、香川県にある栗林公園は「日本三名園」よりも優れているという記載も!一体どんな庭園なのでしょうか、ちょっと気になりますね!!

では日本最古の庭園はどこでしょうか?

850年に建設された岩手県の毛越寺(もうつうじ)にある浄土式庭園と言われています。「毛越寺庭園」として特別名勝に指定されており「浄土」を表す建築などの構成資産として世界遺産に登録されています。遣水(庭園などに水を導きいれ、流れるようにしたもの)などは平安時代(794-1192)の残存物としては日本唯一のものなのです!

他にも中世から近代までの庭園が多くあり人気の観光スポットとなっていますが、ホテルや旅館でも「日本庭園」を楽しめるってご存知でした?東京にある「ホテル椿山荘東京」や「ホテルニューオータニ」、京都府にあり京都市文化財に登録されている「ウェスティンホテル都ホテル京都」など「日本庭園」のあるホテルは意外と多いのです。日本舞踊、忍者ショー、お琴の演奏や花魁(江戸時代の位の高い遊女)道中など様々なイベントが行われていることも。
季節によって梅や桜、紅葉など色々な表情を私達に見せてくれるのです。そして夜にはライトアップをすることによりがらりと雰囲気が変わります。これは自然のままの姿を楽しむ「日本庭園」だからこそではないでしょうか?

「日本庭園」が同じ表情をすることはありません。季節、気候や時間によっても私達の捉え方も違います。皆様が行った日限定の庭園をゆっくり歩いてみませんか?

筆者の考えやまとめとなります。諸説ありますのでご了承下さい。