Roots of Japan

和雑貨

外国の方が購入する日本土産で人気上位なのが和雑貨。

かさばらない点でも支持されているようで、海外在住や来日する友人・知人への手土産として日本人も購入するほど!中でも今回は「扇子」「風呂敷」「和傘」の3つに焦点を当てていきたいと思います。

【扇子:せんす】
あおいで風を起こす道具のひとつ。儀礼や芸能でも用いられ、古くは「扇:おうぎ」と呼んでいました。「おうぎ」は「あふぐ=あおぐ」という言葉が語源だとされています。一般的には右利き用ですが、左利き用も販売されているのです。開閉方法は簡単で骨組を右手親指でずらすように押すことで、折りたたんだ状態が持ち運びに優れていることから夏場の外出時、涼むために愛用している方が多くいます。

扇子の開く角度は120度が主流で、このような形状は「末広がり」に通じる縁起の良いものとされているのです。現在は骨組に紙や布を貼ったものが多いですが、白檀などの香木(こうぼく:芳香を放つ木材)を平たく削ったものを重ねて作る扇子もあります。お香などにも使用されていますが、燃やさずともおいてあるだけで良い香りが…。これであおげば夏の暑さも和らぎますね!また、折れてしまったとしても香木として再利用出来るので一石二鳥なのです!

「扇子」以外にも、あおいで風を起こす道具として「団扇(うちわ)」があげられます。団扇は紀元前の中国やエジプトでは既に使用されていたという記録がありますが、先述のように薄い木の板を重ねたり、紙を折りたたんでいる扇は日本で発明されたのです。最初に現れた扇は檜扇(ひおうぎ)。30cmほどの長さに2~3cm幅の薄い檜の板を重ねて作ったものです。奈良時代(710 - 794)の実例が発掘されています。

しかし、用途は「風を起こすため」ではなく、「メモ帳として書きつけるもの」だったのです。その後、平安時代中期までに5本から6本の細い骨組に紙を貼った蝙蝠扇(こうもりおうぎ)が登場します。この蝙蝠扇こそ、皆さんがよく目にする扇子の原型なのです。日本に来たからには自分だけの扇子…欲しくないですか?京都などでは扇子の絵付け体験をやっており、世界にひとつだけの扇子が作れてしまうのです!興味がありましたら是非、体験してみてくださいね!

【風呂敷】
物を包む布としての起源は奈良時代(710 - 794)。舞楽の衣装包みとして使用されたものが残っています。平安時代(794 - 1185)になると「平包(ひらつつみ)」と呼ばれるようになります。庶民はこれに衣類を包み頭にのせて運んでいたのです。では何故「風呂敷」と呼ぶようになったのでしょうか?諸説ありますが、その名の通り「風呂」での「敷物」から風呂敷と呼ぶようになったのです。何故、風呂に敷物を使用するのか。

それは室町時代(1336 - 1573)、風呂というのは蒸し風呂のようなものでした。床には「すのこ」が敷かれていましたが、直接座るのは熱かったため布を敷いていたのです。江戸時代(1603 - 1868)では庶民にも銭湯が普及します。銭湯で脱いだ衣服を包んだり、その上で着替えるときに使用されていました。この頃から荷物を運ぶ際に風呂敷を使う機会が徐々に増えていったのです。

では現代の使い方は?
江戸時代のように衣服を包むもありですが、日本酒やワインを包んでも素敵ですよね。主に包装紙のように考えてもらえれば構いません。更に結び方次第ではバックとしても大活躍!スカーフとして使ったという声も。他にも棚の目隠しなどにも使えるのではないでしょうか?風呂敷の可能性は無限大なのです。

【和傘】
日本に傘がやってきたのは552年。百済から王の使者からもたらされた外来品です。和傘の種類は「番傘(ばんがさ)」「蛇の目傘(じゃのめがさ)」「端折傘(つまおれがさ)」などがあります。これらは全て雨傘で、現代の傘のように逆さに立てて保管すると頭頂部に雨水が溜まり、浸水で破損することも。保管方法は天井や軒先から吊るしていたのです。

防水性に優れているといっても和紙を多用しているので虫食いや湿気、大雨の際には問題が多かったようです。また、自然素材(竹や木など)で作った結果、非常に重くなってしまいました。そのため開け方は過度な負担がかからないように下向きに展開し、その後上に向けるようにしていたのです。

その後、明治時代(1868 - 1912)になると「洋傘(洋式の傘)」が普及するにつれ、和傘はすがたを消していきます。現在でも雨傘として使用されることは殆どなく、観光地での貸し出しなどで残っている程度なのです。しかし地方には和傘製造店が残っており、その技術を現代まで伝えています。

和傘をインテリアにするも素敵ですが、現代風の和傘もあります。色や骨の本数が多く、しっかりとしているのが特徴です。通常の骨が8本に対し、なんと16本や24本も!強風に負けて反り返らず雨風をしのげます。丈夫なので一度使ったらやめられないという声も…。
そろそろ買い替えようかな、という方は要チェックです!

いかがでしたでしょうか?

和雑貨の魅力は、これまでの日本が歴史の中で築いてきた「風情」なのです。お土産で和雑貨を購入し、海外で使用すれば異国情緒溢れる上品な装いになるでしょう。話には聞いたことがあるけど、という方も!欲しいとは思ってるけど迷っている、という方も!是非、生活の一部に和雑貨を取り入れてみてはいかがでしょうか?

筆者の考えやまとめとなります。諸説ありますのでご了承下さい。